霧ヶ峰八島ヶ原湿原 1..

高層湿原として天然記念物に指定されている八島ヶ原湿原に行ってきました。
 八島ヶ原湿原は、霧が峰高原の一部にあり地元では七島八島と呼んでいます。本州における典型的な高層湿原の一つとして有名です。夏のこの時期がもっとも花が咲いていて、多くの草花を見ることが出来ます。

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photoこの八島ヶ原湿原は、標高約1600m位置しています。昭和35年に国の天然記念物に指定されました。水質は酸性で低温であるという特殊な環境のため、植物が枯れても腐食しないで泥炭化して堆積し8.5mもあるそうです。高層湿原の植物が、泥炭の上に生長し、そして自らがまた泥炭になっていくという営みの上に形成された湿原で、これだけのものができあがるのには10000年以上もかかっている言われています。
 貴重な日本の宝ですね。

photo 当日は諏訪理科研究会の主催の霧ヶ峰自然観察会が行われ、それを目指していったのですが、出発の時点ですでに出遅れてしまいました。
 ここの駐車場は混むことで有名です。到着した7時過ぎには駐車場はすでに満杯でした。もしお出かけの際には朝はやーく到着するか、駐車場待ちの列にかなりの時間並ぶのをご覚悟の上でどうぞ。
 当日は、班ごとに分かれて引率の方が付いて説明を受けながら湿原を回っていくはずだったのですが、途中でゆっくり植物を見ながら歩いていたので、ついに追いつけませんでした。

photo それでは、出発です。遊歩道のほぼ3分の2は写真のような渡り板が整備されており、湿原に足を踏み入れることなく歩いていくことが出います。途中左右に様々な植物が花を咲かせています。

photoシシウド

 この季節、ひときわ目を引く大きな花を咲かせているのがシシウドです。高さ2m位あるでしょうか。花の部分には小さな虫が数多くよってきていました。

photoノアザミ

 鮮やかな紫色の花を咲かせています。葉っぱにはとげがあります。若芽と根は食べられるそうです。

photoアカバナシモツケ

 遠くから見るとピンク色のふわっとした固まりに見えます。湿原のあちらこちらに咲いています。

photoニッコウキスゲ

 ここ霧ヶ峰はニッコウキスゲで有名です。山の斜面の草原にはたくさんのニッコウキスゲが咲いています。名前の由来は日光にあたキスゲの仲間ということでつけられたそうです。

photoホタルブクロ

 ご存じホタルブクロです。まだ開ききっていませんでした。

Last Update : 2003.07.27