白駒池

photo徒歩でしか入れない白駒池

北八ヶ岳にある「白駒池」(しらこまのいけ)に行ってきました。
ここは、標高2100m以上にある天然の湖としては日本最大だそうです。直接湖まで車を乗り入れることが出来ませんので、道沿いの駐車場に車を置き約20分くらい徒歩で林の中を歩いて白駒池へ向かいます。
白駒池も美しいのですが、白駒池にたどり着くまでの遊歩道周囲の原生林が素晴らしいのです!

photoそこはまるで「もののけ姫」の世界

道路から林へと入っていくと、そこはまるで「もののけ姫」の世界のようです。遊歩道の回りは樹齢数百年もあろうかというコメツガ、トウヒ、オオシラビソの亜高山帯針葉樹林となっています。
周囲の空気がひんやりとして気持ちがいいです。

photo倒木をおおう苔

多くの倒木が見られ、底に降り積もった落ち葉、そして一面を覆うように苔が生えていて、まるで絨毯のようです。厚く降り積もった落ち葉の上を苔がびっしりと絨毯のように覆っていました。

photo森の営み

かなり朽ちている倒木からはシダや木の芽などが伸び始めていました。こうして森林というのは生まれ変わっていくのかなぁと見入ってしまいました。

photo上を見上げると

上を見上げると、何とも威厳のある枝振りの木が立っています。樹木の名前は残念ながら分かりません。
なんとも表現のしようのない「感じ」がしました。

photo目の前に広がる白駒池

原生林の中を歩き、しばらくすると目の前が開けて白駒池へと到着します。ここは徒歩でしか入れないので、余り荒らされていなくて静かなところです。湖のまわりにはキャンプ場や山小屋があり、一周歩いて回ることもできます。
貸ボートがありますので、それを借りて湖へとこぎ出してみました。

photo

漕ぎ出して湖面を進んでいくと水面を渡る風が寒いくらいです。岸近くの浅瀬には細長い水草が沢山生えていて、一部では花が咲いていました。
空を見上げると、輝くような藍色のルリイトトンボが沢山湖面に飛んでいました。
30度近い下界とは違い、すがすがしい爽やかさの白駒池でした。

Last Update : 2004.07.20