Lifting of Garden Standard
庭植スタンダードの堀上
品種名:マルタ


 庭植にしたスタンダード仕立てのフクシアは、たとえ耐寒性の品種であっても秋には堀上げるておかないと寒さで枯死してしまいます。ヘッド部分の剪定が終わったら、今度はポットに掘り上げます。冬季は冷暗所で休眠させるか、室内に移して春まで生育させます。
 私は、室内に取り込み最低温度5度を確保するようにしています。剪定して2-3週間すると芽が出始めます。


 スタンダード仕立ての主幹の回りの地面を綺麗に整理します。もしひこばえなどが出ているようでしたら生え際から切断して整理します。今回は地際から出ていたひこばえがあったので切り取りました。

 また、主幹を支えるためのサポートを3本使っていましたが、鉢上げした後は1本で十分なので、3本のうち2本は抜いてしまいます。


 鉢上げするポットを用意します。スタンダードの生育状態によって適切な大きさのものを用意します。この場合は10号ポット(深型)を使いました。

 まず根鉢の大きさを目安に、シャベルを差し込んで回りの根を切ります。太い根を切っても再生してくるので心配はいりません。

最後に下の部分にシャベルを差し込んでフクシアを持ち上げます。

 掘り上げたフクシアの根の状態です。もし太い根が長く飛び出しているようでしたら、挟みでトリミングしてポットに入るように形を整えます。切っても再生してきますので大丈夫。

 排水性が良くなるようポットの底に大粒の赤玉土を一層敷き詰めます。少しコンポストを入れその上に掘り上げたフクシアを据えてみます。

 高さが良ければ、回りにコンポストを入れます。すき間が出来ないように棒で突きますが、決してギュウギュウと押し込んではいけません。
 コンポストはフクシア用に調製したものを使います。(後ろに見える用土の袋は無関係です。)

 コンポストを入れ終わった状態です。後は水やりをしてコンポストが自然に落ち着くのに任せます。もし、コンポストが足りないようでしたら追加します。

 鉢上げの終わった状態です。私はこの状態で室内に移して、来年の春に再び庭に植え込むまで管理します。

おまけ

 フクシアの幹は大変に軟かいです。品種にもよりますが、親指よりも太くなった状態でも支えの棒から外すとフニャーと曲がってしまいます。

 左の画像は、手で主幹を曲げているのではなく、曲がっておれないように手で支えているのです。



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