Summer Care
フクシアの夏の管理


フクシアは暑がり!

 原種の分布地域を見ても解るように、元来冷涼で湿度が高い環境を好むフクシアは、日本のような暑くて湿度が高い環境が苦手です。また、真夏でも焼け付くような暑さにはならないイギリスなどで品種改良が行われたのも暑さに弱い一因だと言われています。しかし、近頃では品種改良により高い耐暑性を持つ品種も多くなってきました。

 30度を超える真夏の暑さはフクシアにダメージを与えてしまいます。最高気温が30度を超える頃になると、明らかに株の勢いが無くなり、花数も急激に減ってしまいます。特に夜間の高温がいけません。
 出来るだけ涼しく風通しの良い環境で夏越しさせます。冷房が効いた日光のあたる適度な湿度がある屋内が真夏にはもっともよい生育環境かも知れませんが、そんな贅沢はなかなかさせられませんね。

 夏越しが上手く出来ると秋にはまたたくさんの花が楽しめます。バラもそうですが、春の株一杯に咲くのフクシアもいいのですが、秋のフクシアは色が冴えてまた格別です。
 大切な株は夏越しに失敗することを考え、6月頃に挿し木をしておくのがいいと思います。挿し木した小苗は、大株に比べて比較的暑さに強いです。でも、日向に出しっぱなしではだめですよ。


真夏の置き場所と管理の工夫

 私の住んでいる信州は、関東以西の地域に比べれば冷涼です。昼間はかなり暑くても夜温は結構下がります。熱帯夜は滅多にありません。その一方で比較的高地(標高約780m)で乾燥していて日光が強いので、その点に関して管理に気を遣います。直射日光を遮り、出来るだけ涼しい場所で風通しをよくします。出来れば最高26-27度以下になるように頑張りましょう。私の夏越しの工夫は以下の通りです。

半日陰に置く  

 朝日は当たるが、昼頃からは日陰になる場所(家屋の北側、北東側)。庭に直接植える場合は、移動が不可能なので植える場所に注意しましょう。

風通しがよい場所に置く

   暑くてむしむしするような場所は避け、風通しの良い場所で管理します。

西日が当たらない場所に置く

   気温が上昇した午後に西日が当たると最悪です。西日がどうしても避けられない場合は、遮光ネットやシートを使います。

直射日光を遮光ネット/シートで遮る

実例  真夏の直射日光では強すぎるので遮光ネット/シートで直射日光を遮ります。私は、夏至過ぎのあたりから遮光ネットを使います。
ハンギングにして、地面から離す 実例  地面からの輻射熱を避けるためにハンギングにします。風通しも良くなります。
ポットをスタンド等に載せて地面から離す。 実例1
実例2
実例3
 地面からの輻射熱をなるべく避けるためにスタンド等の上に載せます。スタンド鉢に植えるのもいいでしょう。
株元を植物で覆う 実例1
実例2
 スタンダード仕立ての場合は、株元に直接日光が当たり根の部分の温度が上昇するのを避けるために葉が横に広がり日光を遮る植物(ホスタなど)を配置します。

二重鉢にする

実例  プラスチックポットは日光が当たるとポット内の温度が上がりやすいので、テラコッタ(素焼き)の鉢の中にいれ、二重鉢にし、ポットの温度上昇を防ぎます。

素焼き鉢を使う

   素焼き鉢の場合、鉢自体から水が蒸発し乾きやすいので水やりに注意が必要ですが、鉢の表面からの水の気化熱により温度が下がるので特に大株の場合は素焼き鉢を使う場合が多いです。プラスチックポットに比べて通気性も良好で根の張りもいいようです。
打ち水をする    日が当たっている時は避けて、地面や鉢の周囲に打ち水をして気化熱で温度を下げます。
水を霧状に噴霧     日が陰ったら打ち水と同時に株全体に水を噴霧して温度を下げます。ハダニ予防にも効果があります。
冷房の効いた室内の日当たりに入れる    何とも贅沢ですが、日当たりが良く冷涼な状態にします。直接冷房の風をあててはいけません。私は、特に暑さに弱い品種や弱ってしまった場合などに行っています。
フクシアの様子をみながら、梅雨明けまでに切り戻す    日本は梅雨を境にして急激に高温多湿に気候が変化します。フクシアの葉の量が多いと蒸散も多く、うっかり水切れとなる危険性が高まります。切り戻して日陰に置き、秋になって涼しくなるのを待ちます。秋にまた花が愉しめます。
 私の場合は、整枝と若干の切り戻し程度ですが、暖地では、かなり切り戻したほうが良いでしょう。切り戻しが遅れると秋の開花が遅れます。

上記の方法を組み合わせて夏越しをさせるのですが、品種の耐暑性の強弱や株の状態によって管理の仕方はかなり変わってきます。


<お断り>
 上記の管理の季節(月)は、私の住んでいる信州での管理を基準としています。地域によっては、そのまま当てはまらない場合も多いと思いますが、ご了承ください。


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